是非もなし

地下のオタクだったし舞台も見るし映画を好むし呼吸をしている。

某ラップバトルにハマったから歌舞伎町ホストに初回でいった話

歌舞伎町のホストに行ってきました。
素直にホストとかまったく興味ないし世の中のホス狂とかいう人種の気持ちがまるでわからん、って人間だったんだけど、最近某ラップバトルにまんまとハマったので、行ってみて~!という好奇心に同じくホスト未経験な友人と歌舞伎町に繰り出してきました。ちなみにホスト行く前に地元の花火大会行ったんだけど、それがこの日一番楽しかった。ぶっちゃけ。

とんだキチガイじみたキャッチーに一度は振り回されたものの(店の前で逃げられた。なんで?)普通にあたりさわりないキャッチーに「初心者だからちゃんとしたとこ」という希望を伝えたらドラマのセットに使われたりしてる、キャッチーの兄ちゃんいわく「歌舞伎町で一番」というところに行くことに。
気になる料金は二時間5000円。(ハウスボトル、割りもの、乾きもの込み)結構ピンキリみたいで、60分1000円のところもあれば90分3000円のところもあったり。
事前調べしてたのでまぁこんなもんだよね~って感じ。

お店行く前にキャッチーの兄ちゃんが「ハマらないように気をつけてね」って言われたけどきみがそれを言ってええんか。

ギンギラなドデカイシャンデリアのある螺旋階段を下りていざホストクラブへ。
わたしはもう螺旋階段を下りてる段階で遊園地のアトラクションかなんかみたいなテンションだったけど、一緒に行った友達は「怖い怖い」連呼してて、普段割りとスッパリしてるタイプなので新鮮でした。かわいい。
年齢確認をされ、これまたギランギランな飾りボトルをセットされたショウケースを横目にメインホールに通され、席に案内。
思ってたよりめちゃめちゃ広いし、薄暗いし
、これまたドデカイギラギラなシャンデリアがあるし、アッわたしいまホストクラブいるわ~という気分になりつつ、料金説明をされ男本(キャストのカタログ)を受け取る。
いまいち説明をちゃんと聞いてなかったんだけど、行ったお店は好みの子ふたり選べるらしい。(なお友人がキャストに聞いたら指名料がかかるとのこと。結局どっち?)
ボーイさんに好みのタイプを聞かれ、わたしは可愛い子、友人は爽やかな子、と希望。着いた子に大幅に希望から離れるタイプは六、七人着いて一人しかいなかったので結構考慮してもらえるみたいです。ていうか今思うとキャストめちゃめちゃ多いな。総勢何人いんだろ。

二時間いて六、七人着いたんだけど、ほぼほぼ地方出身で、なにかしら夢を追ってた後にホストになってて、ひとりひとりストーリーがあるんだな~って思いました。キャラかもしんないけど。
ボクシングで世界チャンピオン目指してた子や、元舞台俳優で今は作家志望の子、元美容師(めちゃめちゃきたむに似てた)とか。
あと某ラップバトルにハマった影響でおれはいまここにいるのでホスト事情とか聞きました。これがめちゃめちゃすごくて。
シャンパンは相当高いもので150万円(タワーもあるのかもしれないけど)、飾りボトルは300万円~1000万円!まであるらしい。1000万てなんだよレクサス買えるぞ???
年齢層が結構広いらしく、20歳から現役だと38歳まで。多いのは20代後半~30代前半くらい。らしい。
シャンパンコールがちょこちょこはいってたので見せてもらったんだけど、イメージと違ってすんごい体育会系!ほんとシャンパンゴールドのイメージだったので「アッそうふ~ん……そっか………」ってなりました。ごめんホスト。オタクが勝手に先走っただけです。
ちなみにシャンパンコールも担当が班で決められてるらしく、コール班、イベント班、イベント時の撮影班とかあるらしい。教えてくれた子が「学校の生き物係とかそういうのっぽいよね」っていってたけど動く額が違うわ公立小学校の年度予算くらいマジで動いてんぞ。

1人約15分くらい?で二時間で六、七人くらいつきました。わたしに着いた子も友達に着いた子も毎回名刺を渡してくれるので名刺で神経衰弱しようぜ!って話を友人としました。あと同人女なのでついつい印刷物は装丁を見てしまうんだけど、黒地ラメインクとか特殊紙箔押しコートPPとか単価べらぼうに高そうな名刺の子もいて多分そういう子は儲かってんだろうな~って感じします。
最後に送りのキャストを1人選べるんだけど、わたしは元舞台俳優の子に。友人は「一番友達っぽく話せた」という子に。
それで帰り際、お会計を済ましトイレに行ってる友達を待ってる間に元舞台俳優の子が来てくれたんだけど、「送り指名ありがと~!嬉しい~!」と断りなく隣に座り手を握ってくる。なんだこの距離感すごいなホストでもなんかデジャヴ…??。ってなったんだけど、これあれだ、初回のお客さんのチェキ撮るときの地下アイドルだ~~!!!「俺でいいの?嬉しい!ありがとな~!」だおれ知ってるーーー!!!!
手を繋いだままホールを出て、最高額1000万の飾りボトルが収まったショウケースを過ごし、螺旋階段を登りきってちょっと雑談してバイバイ。
ちなみに友人は手を繋がれてなかったのでほんとなんで???推しからもリアコ営業しかされないんだけどそういう人種に見える??(なおリアコではない)
ホストと離れたあと強烈な胸焼けを感じ12時前なのに未だ元気なキャッチーを過ごし友人と早々に帰りました。

感想としては推しもMC ジゴロもいなくて本当によかったーーー!!だしもう当分いい。(胸焼け的な意味で)
初心者レポを読んでの参加だったので、うっかり推しができたらどうしよ~というのが不安だったんだけど、杞憂でした。でも送り指名した元舞台俳優の子が、着いてた子はよそよそしかったんだけど、送りになってマジで推しアイドルとオタクみたいな距離の詰め形になってそこはグラッと来た。結構ここで落ちてくんだろな~って感じします。落ちないけど。舞台俳優の君は推せたけどホストの君は推せないよ~~!(金銭的に)
全然関係ないけど、送りの時手を繋がれて先行ってくれたのデジャヴあんな~って思ったけどオタクが少なかったときの推しだ………。大体チェキ撮るのステージ上なので階段まで送ってくれたんだよね。ほんとなんなんだ。ホストを経験しにきたんだぞおれは。懐古の回ではない。

これを書くにあたり諸々と振り返ったんだけど、冷静になると「アッこれ営業だな」って結構あってプロほんとすごいな~って思います。小並感。
「顔がいい」って言ったら「でも綺麗じゃないと失礼でしょ」(なおきたむ似の彼)とかみんなプロ意識もってやってて本当にすごい。ボディタッチとかもいやらしくなくやってくるし、下ネタの振り方も女の子が不快にならない程度だし、匙加減が上手い!ちなみにきたむに似てる彼は「アッ苦手だな」って思ってたら「俺のこと苦手でしょー!」っていってくるし、友達に苦手なタイプのキャストがついてタジタジだったらシャンパンコールで離れた際にチェンジされててほんと客のことよく見てんな~って感じします。あと上記で言ってたタイプじゃない子はきたむ似の子です。わたしが苦手なだけで人気でそうな子だと思う。
あとなんとなく「定休日いつ?(資料にするから)」って質問したら「水曜日だから水曜の夜会お」って言われてほんとうめ~な~!!!ここで骨抜きにするのかな!

非日常感、もとい遊園地のアトラクションとして考えると楽しかったです。でも今後も絶対にハマらないジャンルだな~ってところ。友達と気まぐれに初回で社会見学する感覚くらいならあるかもしんないけど、のめり込むものではないかなって。金銭的にもね。そこがまぁ一番よほんと。貴族様の遊びだと思う。
あと正直~正直ホストより執事喫茶のほうが非日常感が徹底されてて好き~!!オタクだから~!飯も旨いし~!不出来なお嬢様だけど~!!

ちなみにこれを書いてる間に送り指名した元舞台俳優の子から電話が着てスルーしてたんだけど、なかなか長い間鳴らされててアッホストすごいなって思いました。小並感。




































あとよく言われる「メンズ地下アイドルはホストか」って。じみてることは正直否定できないな~って。心苦しいけど。
アイドルもホストも夢を売る仕事だけど、夢の種類がまったく違うし、応援の仕方もちがうし、なによりも目指す先が違う。ホストは1人巨額を落とす客が着けばトップになれるかもしんないけど、アイドルは大勢の支援を受けないと生き残ることもその先に躍進することも出来ない。まぁ生き残るためにしてる営業が傍目から見たらホストじみてるよね~~~う~~ん。わたしも慣れちまってるからなんにも言えねぇ。地下全体で接触が無くなるか厳しくなるかなんないと本当の意味で実力で売れるのは難しい………よね。多分ね。決して地下事情に詳しい訳じゃないけどね。でも接触ありきになっちゃってるのはステージアイドルである以上仕方がないよな~。だってそれ(物販)で経営回してる訳なんだし。
歌と躍り以外のサービスの提供って悪いことじゃないと思うけど、そこが男女になっちゃってるからな~部外者に偏見が生まれてしまうのも仕方ないと思うけど~!
でもホストだって努力して指名に繋げてる訳だし、「ホストかよ」って意見に反感を覚えてしまうのはホストに対する職業差別かもしんない。ホストくらい誠実にオタクに向き合ってるってことじゃん。
総選挙2位のSKEの子のファンノートに「キャバクラと同じやな」って言ってるのがわたしすごく嫌だったんだけど、キャバクラのキャストくらい真面目にファンを知ろうとしてる訳じゃん。本業アイドルだよ???歌って踊って夢を与えるのがメインなのに、それに加えて自分のファンのことまで把握してるんだよ???普通にヤバない???並大抵出来ることではない。
だから水商売に対する色眼鏡がそう思わせてるのかもしんない。でもまぁ夜の仕事ってその性質上どうしても偏見が生まれやすい職種であるので、わたしの残念なおつむでは解決策なんてまったくわかんないです。

ただひとつ言えるのはアイドルもホストもキャバクラのキャストも夢を売って生きてる君たちは本当にすごい